サークルに入るのは難しい
大学生活、もといキャンパスライフ(笑)においてサークルというのは重要なファクターだ。
大学はとにかく規模がでかい。肥大したコミュニティ内では円滑なコミュニケーションが計れないため、大学生という生き物はサークルというものを形成し、同じ趣味嗜好を持った同志を募りコミュニティを縮小化することで強固な人間関係を築く。
友達の友達だとか、大講義でグループディスカッションを何度かしたことある人なんてのは所詮顔見知り程度にしかならない。つまり、サークルに入らない以上あまりにも大きすぎる大学というコミュニティにおいて、深い人間関係を築ける人なんてのはそういない。
しかし、サークルに入る、これが至って難しい。
「何が難しいんだよ」
と、心の中で笑ったお前、考え直してみろ。サークルに入るということは、既に完成されたコミュニティに介入するということだ。
新入生歓迎会でスライドショーで、今日初めて会ったようなやつらの以前の活動の写真や動画を見せられたところで、そいつらとしてはサークルの楽しさを伝えているつもりでも俺たち部外者サイドとしてはお前らが昔を懐かしんで楽しんでるようにしか見えない。
この疎外感はどうしてくれんだ。身内ノリというものは部外者にとって本当につらい。お前らの面白いが全てに通ずると思うなよ。挙げ句の果てには、
「な、面白そうだろ?」
なんて聞いてくる解せぬ輩がいる。お前のその質問には上回生の圧力が潜んでいることをゆめゆめ忘れるなよ。お前みたいなやつがパワハラという言葉を生んだんだ。大学に入って右も左もわからない状態なんだからもっと気を使え。
少しでも楽しくなさそうな素振りを見せるとあいつらは俺らに「ノリが悪いやつ」とレッテルを張り、俺らは自身のコミュニケーション能力に不信感を抱き、さらなるコミュニケーション障害、いわゆるコミュ障に陥る。こんな不条理が許されてたまるか。
そもそも何故やつらは身内ノリを身内に留めず公に発信するのだろうか。Twitterを見るとサークルの飲み会の様子があげられていて、それを見た俺らサークル難民は気分を害され、別のSNSへと逃げる。
がしかし、逃げられないぜ、とでも言わんばかりにそこにも似たような投稿がある。俺らの安寧の場所はどこなんだ。俺のTwitter見てみろよ。「眠い」「バイトだるい」の二言で完結してるぞ、見習え。
今頃きっとサークルに入って充実してるやつらは、
「サークルはいってないやつってなんのために大学きてんだよ笑」
なんて笑ってんだろうな。うるせえ、勉強しにきてるんだよ。悔しいな、涙が出る。とにかくこうやって改めて文字に起こすことでサークルに入る難しさを実感してもらえただろうか?読んでる君たちが同じサークル難民 だったらいいな。