忘れないように

単に記憶力が著しく悪いのか、それとも他に何か原因があるかわからないけれど、年々忘れてしまうことが増えています。その時を生きていた俺が死んでいるような、もう二度と手に入らないものがこぼれ落ちていってるような、そんな気がしてもうこれ以上失いたくないので、日々を書き留めたい気持ちがこのブログです。

怒ることは悪いことじゃない

 

    昨日、と言うか数日前から隣の病室に入院してきた男がすごく嫌いな人間で、俺は久しく怒っている。

    普通なら、看護師に注意してほしい旨を伝えたりするところだが、自分が我慢すれば済む問題に人の手を借りるのが、なんだかその人に申し訳なく思ってしまうので、しない。と言うか出来ない。

    個人的に少し注意とかもしない。相手が逆上して揉め事にでもなったら、結局看護師の介入が必要になって、自分のせいで手を煩わせることになったと思ってしまうからだ。

 

    それにしても、隣の男はよくそれだけ怒れるなと思うほどいつも何かに怒っている。職員の些細な態度や言葉遣い、はたまた電話口の相手にもずっと怒っている。怒りっぽい、なんて枠を軽く超えている。

 

    怒ることが悪いことなんて思わないし、むしろいいことだとすら思う。

    怒るということは、注意だから。例えば誰かが自分を怒らせることをして、そういうことすると人は怒るよ、と示すために怒る。

    感情的になって声を荒らげたり、はたまた手を出したりなんかは良くないが、それさえしなければどんどん怒ろう。怒ることは他者への思いやりだ。教育だ。

 

    俺みたいに怒ることを放棄している人間のほうが最低だ。

    冒頭にも述べたが、怒ることを久しくしていなかったので、どう怒っていいかわからなくなったが故に、こんな所でカーテン1枚挟んだ隣の男に怒っている。

    これじゃあ、ただの陰口だ。相手に直接伝えることで、やっと怒ることになるのに。隣の男がこの記事を見てくれたらなあ。

 

    北川さん。隣の者です。病室で音が聞こえるほどのキスしたり、大声で電話するのやめてくれませんか。事前に断りをいれれば、何をしてもいいわけじゃないと思うんです。改善して頂くか早急に退院していただくかのご検討お願いします。