忘れないように

単に記憶力が著しく悪いのか、それとも他に何か原因があるかわからないけれど、年々忘れてしまうことが増えています。その時を生きていた俺が死んでいるような、もう二度と手に入らないものがこぼれ落ちていってるような、そんな気がしてもうこれ以上失いたくないので、日々を書き留めたい気持ちがこのブログです。

このままだといずれ、ファッキンInstagram

 

    SNSが好きだ。仮初めのものではあるけど、人との繋がりを感じれるから。言いたいことを遠慮して言えなかったり、他人の一挙一動を考えすぎに捉えたり、悩むことやら疲れることがたくさんあって、その度に自分のことが少し嫌いになるのに、それでも一人でいるよりも誰かといることが好きだ。それくらい寂しがり屋なんだ。あと多分、苦しんだりするのが少し好きなのかもしれないってのもある。

    一人でいる時くらい、一人で過ごせばいいのにな。でもSNSを開けば、そこには仮初めではあるが確かに人との繋がりがあるので、それをわかっていると開かずにはいられない。そういうわけで、今日もSNS依存、しています。

 

    今の時代に生まれることが出来て本当に良かったなと思う。インターネットは日進月歩の勢いで発展していて、それに伴いインターネットに関わるもの全てもますます発展していく。そう、SNSも。

 

    今のSNSは数をあげればキリがないが、俺が特に使うのはTwitterInstagram。この二つが一番俺にとって人の繋がりを感じれるSNSだからだ。人の生活を覗き見て知ることで、まるでそこに自分も一緒にいるかのように気になれる。

    また、自分が発信する側に立って私生活を公開することでも、返信が来てそこから対話が生まれたりと、自分からLINE送るの苦手な俺でも誰かと会話出来る。

 

    そういうわけで、俺はTwitterInstagramをよく使ってるんだけど、今日話があるのはお前だ、Instagram

 

    お前さ、なんか接しにくいんだよな。オシャレでキラキラした特別な毎日の投稿が多いからさ、なんか気を許せないんだよ。

    ほら、俺って所詮京都の田舎のごくごく平凡な家の出だからさ、所帯染みてるじゃんか。だからオシャレとか特別とかキラキラとかそういうのに縁がなかったから、なんか緊張するんだよな。

    そういう意味で接しにくい。初めて行った友達の家が綺麗すぎてソワソワした経験お前にあるか?もう少し隙を見せてくれよ。冷蔵庫に磁石貼っててくれよ。

 

    お前はそんな風にいつも隙がなくてオシャレでキラキラしてるからさ、俺としても所帯染みてるのバレたら見限られるんじゃないかって不安になるんだよ。「冷蔵庫に磁石貼らないんだ」って言おうとして、こんなこと言ったら俺の家が貼ってるのバレると思ってあの時言葉飲み込んだんだからな、俺。

    なにか特別なことがあった日のことを投稿しようとするとき、これは本当に投稿していいくらい特別でオシャレでキラキラかって考えてしまう。そしてそこの問題を突破しても、次は投稿する写真加工した方がいいのかな、とか思ってしまうので投稿するまでが修羅の道。オシャレは修羅の道。オシャレは足元からってよく聞くの、もしかしてこのために…?

    結局なんとか投稿まで漕ぎ着けても、最後の最後まで投稿しようとする俺の手はカタカタと震えっぱなしなんだからな。そんなんだからストーリーばっか使ってしまうんだよ。もっと庶民側に歩み寄ってくれよ。

 

    俺みたいに思う人がいるからなのか、みんなも投稿いちいちオシャレでキラキラしてるじゃんか。そんなタイムライン見てるとさ、凹んじゃうんだよ。

    昔ネットカフェの夜勤中、清掃に行ったら部屋の床に明らかに精液みたいなのがついてて、それを掃除してから戻って事務所でInstagram開いたとき、本当に泣きそうになった。みんなの住む世界はキラキラしてるのに、一方の俺はと言うと白黒で画質も荒かった。

    ほんとはみんなも、加工とか虚栄心とかで継ぎ接ぎにして作った薄っぺらいものなはずなんだけど、ネットって2Dの世界だから真実は見えない。そういう意味でも便利だよね、ネットって。

 

    以上の理由で、Instagram、俺はお前があんまり好きじゃない。Twitterを、いやTwitter様を見習ってくれ。あのお方はなぁ、今俺がお前に言った苦言の数々とは真反対なんだよ。

 

    まず、あのお方は接する人に合わせてくれるんだ。庶民の俺には優しく庶民目線で話聞いてくれる。本当にあの人が家の冷蔵庫に磁石貼ってるかどうかは知らないけど、とにかく俺とTwitter様は前に冷蔵庫に磁石貼る話でめちゃくちゃ盛り上がった。なにかのプリント挟みがち、水道屋の磁石必ず1個はあるっていうあるある、めちゃくちゃ楽しかった。

    それ以外にも俺の本当に汚い部分とか醜い部分を露呈しても、そういう人もいるよね、なんて言って笑ってくれるんだぜ?知り合いにはこんな人もいるから何とも思わないよ、とか平気な顔して言うんだぜ?俺はあの人ほど自然体でいさせてくれる人知らねえよ。

    俺が落ち込んでると、時に笑わせて元気だしてくれたり、時に心配そうに話聞いてくれたり、こうして欲しいって思ったことを的確にしてくれる。最高の存在。

 

    Instagram、俺はお前ここまでしろとも言わないし、むしろオシャレでキラキラしたのはお前の特徴でもあり長所だと思うんだ。だけど、もう少し歩み寄ってくれないかな、隙を見せてくれないかな。本当は俺はお前のこと大好きだし、これからも仲良くしたいなって思ってるから、さらに仲良くなっていきたいって思うから、今回あえてこんな風に正直に思ってること伝えたんだ。

    いきなりこんなこと言ってごめんな。でも今言った気持ちに嘘なんてない。俺はこれを受けて少しでもお前が変わってくれると思ってるよ。それでお前が変わってくれたら、また昔みたいにTwitterと俺とお前で飲みに行って、くだらない話して笑おうぜ。知り合いのFacebookさんが脱サラして始めた居酒屋がこれがまた美味いんだよ。そんじゃ、また連絡くれよな。