忘れないように

単に記憶力が著しく悪いのか、それとも他に何か原因があるかわからないけれど、年々忘れてしまうことが増えています。その時を生きていた俺が死んでいるような、もう二度と手に入らないものがこぼれ落ちていってるような、そんな気がしてもうこれ以上失いたくないので、日々を書き留めたい気持ちがこのブログです。

知的好奇心に殺される

 

    以前、テレビを見ていたらNONSTYLEの石田が、

 

    「原付に乗ってる時、このスピードのままあの看板に激突したらどれくらい痛いのかなって考えたら、気になってぶつかってみたくなる」

 

    みたいなことを言っていた。当然、スタジオの観客から「えー」みたいな声があがっていたが、俺はテレビの前で一人強く共感していた。

 

    俺も車とか乗ってるとき、ふと、このスピードのままドア開けて飛び降りたらどれぐらい痛いのだろうと考えると、気になって気になって仕方なくなるときがある。

    入院していた時もそうだ。入院中、病院は俺にはあらゆる痛みを与えてくれた。まさか二十歳越えて痛みで泣く日が来るとは思わなかった。あれは人生で断トツに痛かった。しかしあの時の俺は痛いと泣きわめきながら、心の奥底でこれより痛いことってなにがあるんだろうって興味を抱いていた。

 

    勘違いしないで欲しいが、俺は別に痛いのが好きではないし、むしろ嫌いだ。これは好奇心とか興味の問題なんだ。男性だったら誰かわかってくれるかもしれないけど、出産の痛みって気になりませんか?よく、出産は鼻からスイカ出すほど痛い、なんて言うけどあれじゃピンとこないよ。つーかくるわけねえよ。きたことあるやついるんか?誰だよ言い出したの。鼻からスイカ出したことあんのかてめえ。百万歩譲って出してから言え。

 

    銃で撃たれたらどんだけ痛いんだろう?漫画とかドラマみたいに「ぐっ…!」だけで済むものなのかな?刃物で刺された痛みと比べたらどっちと痛いんだろう?「くそ、肋骨の何本か折れたな…」って平気な顔で言えるのかな?

 

    とか、気になったことないですか?ないならいいんですけど、ある前提で話を進めるね。

    みんなが一度はそう疑問に思ったことがある気持ちが、俺は強すぎるだけなんだ。知的好奇心が半端ないんだ。

 

    年々その好奇心は強くなっていて、このままだと抑えが効かなくなりそうで、いずれ知的好奇心に殺されてしまうかもしれない。俺が突然死んだ時は多分知的好奇心が犯人なので即座に逮捕してください。 

    でもまだもう少し生きたいので、出来れば経験した痛みをわかりやすく教えてくれる人が楽しそうな現れることが望ましい。だから、包丁で刺されたことがある人、もしくは銃で撃たれたことがある人がいたらご連絡ください。