フィクション
タイトル以上のことは何も無いんだけど。人の気持ちが数値化できる機械が欲しいなっていうただそれだけの話。 欲しくないですか?例えば誰か親しい人を食事に誘うとき、俺は自分に自信が無いから、 (もしかしたら親しいと思っているのは俺だけで、相手は俺の…
目が覚めると、そこは電車の中だった。 窓から射し込んだ光で、車内は黄色くて、暖かかった。周りにはちらほらと人が乗っている。 そういえば、僕はいつから電車に乗ってたんだっけな。それに、これは何処へ向かってるんだろう。 まあでも、どこか適当なとこ…
次の方どうぞ。 それで今日はどういったご用件で? なに、あなたの友人が国際病かもしれない、と。それで私に話を伺いたいというわけですか。いいでしょう。それではあなたのご友人について少しお聞かせください。 まず、あなたのご友人の性別を教えてくださ…
電車に揺られていた。今日の仕事は特に忙しかったなぁ…と物思いに耽っているとなんだか眠気が襲ってきた。 このままでは寝過ごしてしまいそうだ。駄目だ、と退屈しのぎにイヤホンを取り出し耳にはめる。 携帯機器を起動させると、僕による僕のためのプレイリ…