忘れないように

単に記憶力が著しく悪いのか、それとも他に何か原因があるかわからないけれど、年々忘れてしまうことが増えています。その時を生きていた俺が死んでいるような、もう二度と手に入らないものがこぼれ落ちていってるような、そんな気がしてもうこれ以上失いたくないので、日々を書き留めたい気持ちがこのブログです。

気づけばおっさんになっていた

 

スラッとしててやることなすこと全てオシャレな女が、ちょっと夜中にカップ麺食ったりしたくだらいで「マジでデブだわ~」とかツイートしてるのを見て、はいはいこいつ「そんなことないよ〇〇ちゃん超細いじゃん!」って言われんの待ってるわ、そんなことないよ待ちだわ、一生やってろクソがって思ってたんすよ。お前がデブならほんとのデブはなんなんだよ…ほんとのデブにもう少し気遣ってやれよ、とか思ってたんすよ。

で、俺まだ今年で22の若造なんすけど、気づけばおっさんになってました。あっ、すごい、たくさんのおっさんが「お前がおっさんだったら俺たちはジジイか」つって走ってくる。違うんです、俺が言ってるのは精神の話で肉体がおっさんじゃないんすよ。今ならスラッとしたシャレオツ女の気持ちもわかる。夜中にカップ麺食べちゃうあたり心がデブって意味なんだろうな。

 

今までずっと小さい居酒屋でバイトしてきて、客の酔ったおっさんに「俺たちの時代はよかった、今の子は可哀想だ」って散々絡まれてきたから、おかげさまでそれを言っちゃえばすなわちおっさん確定、おっかくだと思っていた。そんな俺が先日、「俺の時代はよかったな、今の子は可哀想だ」と思ってしまった。どこからか「おっかくやんけぇ!」って声がした気がした。

 

なにがって、今の子はみんな初めて持つ携帯からスマホなんだよ。ガラケーを経験できない世代。メール?古くね?LINEっしょ、とか言うんだろうな。メールの甘酸っぱさしれねえんだよな。可哀想に。

例えばさ、学校で好きな女の子がいんとするじゃんか。まずメールアドレス聞くんだよ。今ってクラスLINEとかのグループからその子の連絡先簡単にゲットできるじゃん?そんな簡単に手に入れたものに価値ある?それで勇気出して連絡先聞いて、教えてもらえたときの喜びは計り知れない。

そんでやっとメールで連絡とるんだけど、既読とかないから、メール送って返信が待ち遠しくてサーバー問い合わせをずっとやってんの。いじらしすぎる。タイムマシンがあったら、あのときの俺を見ながら美味い酒が飲める。

メールほど青春楽しめるコンテンツはマジでないと思うぜ。確かにLINEは便利だけどな。便利さと引き換えにそういうものを失ってくんだよ。おっさんが、携帯なんてないから好きな子の家に電話かけてその子が出るか親が出るかヒヤヒヤしてたまらねえぜって言ってたけど、それも経験してみたかったな。

 

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