忘れないように

単に記憶力が著しく悪いのか、それとも他に何か原因があるかわからないけれど、年々忘れてしまうことが増えています。その時を生きていた俺が死んでいるような、もう二度と手に入らないものがこぼれ落ちていってるような、そんな気がしてもうこれ以上失いたくないので、日々を書き留めたい気持ちがこのブログです。

「依存症」依存症

 

    一年前、大きな事故に遭った。原因は酒。20歳で泥酔して事故起こすとかもうほんとに人としてどうかと思う。いや自分のことなんだけど。

    それから約一年入院して、今は自宅療養をしている。時々友人とかと会うと、「もうお酒怖くて飲めないんじゃない?」とか聞かれたりするけど、全然怖くないしむしろ早く飲みたい。ていうか退院してからは普通に飲んでる。まあさすがに家の中でだけど。相変わらずかよ、と笑われた。ドラマとかで生死の境から目が覚めたら人が変わってるみたいなのよく見るけど、現実は案外そうでもないらしい。

 

    酒の依存性なんてそんなに強くないのになんで俺はこんなにも酒が飲みたいんだろう。やっぱ依存してるのか…?20歳で…?どうしようもねえやつだな、おい。

    今後の自分のためにも、何かに依存する原因を解明しようと思う。そこが明らかになれば、少しはこの依存体質を和らげられるかもしれない。

 

    酒を飲むと大抵記憶がぶっ飛ぶまで飲むことが多かった。アルコールが回ってくると、なんかだんだんフワフワして楽しくなってくる。この辺がほろ酔い。テンションがいつもより少し高いくらい。

    賢い人はこの辺くらいでやめとくんだけど、俺は頭が悪いので飲めば飲むほど楽しくなるんじゃねと勘違いしてガバガバ飲む。そんで気づけばタクシー。道。誰かの膝の上。名前も知らねえ鳥がなんか鳴いてる。どうしようもねえやつだな、おい。

 

    でも懲りずにそれを繰り返してたのは、酔ってるのが好きだったんだと思う。「酔ってるから」という後ろ盾があるから、自由に振る舞える。でも自由に振舞ってたことが少しでも記憶に残っていると、後日後ろめたさに押し潰されて死にそうになる。だから記憶が飛ぶまで飲む。なので俺が酔ってた時の話を後日しないでください。あとYouTubeのコメント欄に俺を見つけるのやめてください。

 

    酒に限ったことじゃなくて、俺には他にも依存しているものがある。何かに依存してるときはそれにしか頭にいかないので、嫌なこととかやらなきゃいけないことから忘れられる。目を逸らせる。依存は下手くそな現実逃避だ。

     今までは自分が何かに依存してることに対して、どうして依存してしまうのかなんて考えたこともなかったから、こうして疑問を持って見つめ合うことで依存の原因がわかったのはいい収穫だ。

 

    さて、依存するのは現実逃避したいからということはわかったけど、そうすると依存を和らげるには現実と向き合えってことじゃないか?え…。現実と向き合えという現実。唐突に浮き彫りになったあまりにも厳しい課題。やだなあ…。と、とりあえずちょっと酒買ってくるわ。