忘れないように

単に記憶力が著しく悪いのか、それとも他に何か原因があるかわからないけれど、年々忘れてしまうことが増えています。その時を生きていた俺が死んでいるような、もう二度と手に入らないものがこぼれ落ちていってるような、そんな気がしてもうこれ以上失いたくないので、日々を書き留めたい気持ちがこのブログです。

いい褒め方、悪い褒め方その2

いい褒め方、わるい褒め方 - 無題

 

    どうも、全国褒める研究会会長です。この研究会では、「褒める」はとにかくいい効果を生むということを前提に、より良い褒め方を探求する研究会です。いい褒め方を知るには、悪い褒め方を知ることも必要ということで、今からみんなと悪い褒め方を勉強していく。どこが悪いか、どうして悪いか、どうすれば良くなるか考えていこう。今日勉強する悪い褒め方はこれ。

 

    「本家越えた」

 

    この悪い褒め方を見かけるシーンは多くの場合、アーティストが誰かのカバーしてる音源の評価だ。ちゃんとアルバムとかシングルに収録されて発売されてる場合じゃなくて、音楽番組などでその番組限りとかの音源はYouTubeにアップロードされやすい。番組見逃したり、もう一回聴きたい人のために。最近だったらミュージックステーションコブクロによるサイレントマジョリティーのカバーとか話題になったよね。

    ただそういう動画のコメント欄にいるんだよ。「本家越えたw」とか言っちゃうやつが。お前それ本家に失礼とか思わないの?カバーが本家越えるわけないだろ。ていうかお前は何をもって「越えた」って思うの?歌唱力とか?だったら「歌唱力は本家越えてる」って書け。前も言ったけどアイデンティティを否定すんな。たとえ芸能人がなんかの間違いで曲を出して、それをアーティストがカバーしても越えることはない。こういうとき、一番いい褒め方は本家もカバーも両方を褒めること。「本家は本家でいいけど、こっちもこれはこれでいいな」とか言えるのが理想的。YUIのCHE.R.RYも向井秀徳カバーのCHE.R.RYもどっちもいいんだよ。

 

    だいたいお前は昔からそうだよな。確かにいつも場を盛り上げてくれるお前に気遣いを感じてるからみんなお前のこと好きだよ。でもいっつもちょっと違うんだよな。ほら、昔俺とお前とあいつの三人でカラオケ行ったじゃん。そんで俺がGReeeeNのキセキ歌った時お前超褒めてくれたじゃんか。あれもちょっとズレてたよ。

 

    「ひゅううう〜、いいねぇ〜ROOKIES懐かしいなぁ〜あれ何年前だっけ?俺らまだ小学生??中学生??つーかそんなに歌うまかったっけ?びっくりしたよー本家越えたんじゃない!?」

 

 

    そう言って俺の肩をバンバン叩くお前。対して俺は苦笑いしながら、

 

    「お、おお…サンキュな、そんな言う程じゃねえけど」

 

    としか言えなかったもんな。お前それあんとき俺らだけだから言えるけどそこにGReeeeNがいたらマジやばいぜ?てか「あいつ」がもしGReeeeNのメンバーだったらどうするよ。GReeeeN、顔非公開だからその可能性否定しきれないぜ。「あいつ」がGReeeeNだったら、俺の中途半端な歌に対してお前が本家越えとか言うから死ぬほど落ち込んでるよ。

    お前褒めるの上手じゃないよ…。いいやつだから、嫌いじゃないけどさ。いや、悪く言うつもりはないよ。これから上手くなってけばいいじゃん。そうだ、お前俺が会長やってる全国褒める研究会入らない?今なら副会長のポスト、空いてるからさ。