忘れないように

単に記憶力が著しく悪いのか、それとも他に何か原因があるかわからないけれど、年々忘れてしまうことが増えています。その時を生きていた俺が死んでいるような、もう二度と手に入らないものがこぼれ落ちていってるような、そんな気がしてもうこれ以上失いたくないので、日々を書き留めたい気持ちがこのブログです。

星野源が好きか嫌いかの気持ちの整理がもう何年もつかない。

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 星野源を知ってますでしょうか?ミュージシャン、文筆家、役者としての3つの顔を持つあいつ。

 

 俺、この人が大好きで。特に、ミュージシャンと文筆家としての星野源が好き。役者としての星野源はドラマとか映画で少し見たくらいで、舞台も見たことがないので、語るほどには知らないが。でも、星野源のエッセイ本は全部買ってるし、CDはまだ持ってないけどいずれ全部買うつもりでいる。それくらい好き。

 

 星野源のエッセイにも音楽にも存分に星野源らしさで溢れてるのがいい。

 

 星野源が書く文章には、どこか安心感を覚える。それは彼の素朴な人柄がそうさせるのか、身近に似た考えを持った人がいそうな親近性と生活感があるエッセイの内容がそうさせるのかはわからないが。実際には俺はテレビで見る星野源しか知らないのに、まるで昔から俺も星野源もお互いを知っているようで、大人になって久しぶりに会ってもいままでと変わらない調子でバカな話をして笑ったり、時に真面目な話もして「あーこいつはいつまでもいい意味で変わらないな」なんて思うような、そんな安心感。

 星野源の文章は、読んでいるというよりも話して聞かせてくれるような、そんな感じ。それで、難しい言葉や表現も使わなければそんな話もしないし、わかりやすく言いたいことを教えてくれるから、全く聞いてて(読んでて)疲れない。

 

 音楽に於いても文章と同様に存分に星野源の人柄が溢れるが、それでいて文章と決定的に違うのは、生まれてからその曲を作った日までの星野源が過ごした長い時間が反映されているというか、早い話深みとか厚みが違うわけだ。文章ではある日や時期のことについて詳細に伝えられても、これまで全てを伝えることは到底できない。やってもそれはエグい量の文章になるわけで、そんなの誰も読まない。でも音楽は、サウンドの特徴から「昔こういう音楽聴いてたのかな」って思うときがあったり、その人のルーツやら影響を感じることで、なんだかその人のこれまでの人生が見える気がする。ぼんやりではあるが。

 じゃあ星野源の音楽の良さは具体的に何なのよ、という話に移行するのが当然の流れだけど、...すまない。それについてはいつか別の記事でみっちりと書きたいと思ってるので、今回のところは非常にフワッとしたまま終わってしまおうと思う。今は俺が星野源の音楽も文章も大好きだということさえ伝わればいいんだ。

 

 なんでかって、それが同時に星野源が大嫌いだって話をするためのフリになるから。

 

 もういっぱいあの野郎の嫌いなところあるんで、感情のままに書き殴るとそれこそ誰も読まないような文章量になりそうなんで、特に嫌いなところを挙げる。

 

 まず1つは、俺の好きな女優と共演しすぎなところ。みんなもドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でこれまでずっと可愛かったガッキーこと新垣結衣がさらに可愛さを増すことになったあのドラマで、あろうことか恋人の配役にあの野郎が起用されたところ。逃げ恥の放送終了後のTwitterは「ガッキー可愛すぎる」「星野死ね」の2つのツイートが層を成してミルフィーユを作っていた。

 その他にもどん兵衛のCMで吉岡里帆との共演もそうだ。ガッキーに次いで吉岡里帆もときたら、もう俺の経歴と今後の人生と引き換えにでも、こいつを殺さねばとナイフを握ったが、京都在住の俺には東京は遠いので為す術なくテレビの前で泣いた。どんギツネかなんだか知らねえけど、擬人化する必要あったのかよそれ...別にリアル狐でよかっただろ...100歩譲って擬人化するにしてもなんで里帆なんだよ...鈴木奈々とかでよかっただろ...もう絶対どん兵衛食わねえ...とか言いながら泣いた。あ、思い出したらまた辛くなってきた。

 

 涙が溢れないうちに2つめ。それはあいつの素朴すぎるところ。星野源って、男目線からはよくわかんないけど、結構女性にはああいう顔が人気みたいで、事実俺の周りの知人友人にも「源さんカッコいい...たまらん...。」とか言う女性がいる。俺としては別にそんなことには腹は立てないし、むしろ「ふーん、ああいう顔も女の子ウケするんだな。」くらいにしか思わない。

 ただ、あいつはありのまますぎるから、ラジオとか出演したバラエティで下ネタ普通に言うし、AV大好きとか言いやがるんだ。ルックスでも女性人気あるのわかってて、そこに媚びて「AV...?なんですかそれ...?ちょっとわかんないですね...。」とか言わんところがサイコーにムカつく。そんでそんなエロさ全開の星野を「逆に好感度増す」とか言う女がわんさかいることにもムカつく。

 ちょっとは人に媚びてくれでもしたら、それをだっせえって笑うことで俺はあんたを好きでいれるのに。非の打ち所がなさすぎて、なんかかえって好きになれない。もうちょっとダメな部分とか隙を見せて欲しい。俺はそういう人じゃないと100%好きになれない。

 

 別に俺は星野源が好きな女優とばかり共演することに怒ってるわけでない。ガッキーと里帆と共演してる役者なんて他にももっといるんだし。ただ、星野源はアーティストとしての顔も文筆家としての顔もあるから。そんなうまくことが運んでいいのかよって思ってしまう。

 わかっている。俺は星野源に嫉妬している。役者も文筆家もアーティストも、これまで一度はいいなと夢に見て羨んだことがある道だ。でもだいたいはどれか1つに絞っても上手くいくことは少ないし、日本人気質な俺はそういった安定とは離れた特殊な道を行く勇気がなかった。それを星野源は3つの道全てを行って、そのどれもで成功している。これを妬まずに、何を妬めというのか。

 いいな、さぞ人生楽しいだろうな。俺もそんな風になりたかった。もしかしたら今からでもそんな風になれるかな?POP VIRUSに感染したらなれるかな?

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 星野源がなにか不祥事起こして思いっきり炎上とかしない限り、俺の中での星野源が好きか嫌いかの気持ちの整理がつきそうにない。